もしあなたが格安スマホへの乗り換えを検討しているのであれば、表題の通り今すぐ乗り換えれば乗り換えるほど得をします。
それは解約時に違約金を払ってでもです。
その理由を実例を交えて解説します。
また、「今すぐ乗り換えたほうが得」か、「契約更新月まで待ったほうが得」かを簡単に調べる方法も紹介していますので、是非参考にしてください。
最新の料金だと内容が多少変わることにご留意ください(といっても乗り換えたほうがトクなことに変わりはありませんが)。
すぐに乗り換えたほうが得なパターン
まずは、下のグラフをご覧ください:
このグラフは、
- 乗り換えずに大手キャリアを使い続ける(グレー)
- 契約更新月に格安スマホに乗り換える(緑)
- 違約金を払ってでも今すぐ格安スマホに乗り換える(赤)
の3パターンの将来的な総支払額を示しています。
最終的には違約金を払ってでも今すぐ乗り換えたパターンが最安となっていることがわかります。
なぜこうなるかについて解説します。
違約金を払ってでも今すぐ格安スマホに乗り換えた場合
契約更新月ではない月に乗り換えると違約金が発生します。
一時的にですが、支払総額は他の2パターンを上回ってしまいます。
しかし、格安スマホに乗り換えたことで月額費用が大幅に下がるため、2ヶ月目以降は月々の支払額が抑えられて支払総額の上昇が緩やかになります。
その結果、すぐに乗り換えないパターンの支払総額を早々に下回ることができ、最終的には一番トクとなります。
つまり、格安スマホへの乗り換えを考えている場合、乗り換えは早ければ早いほど最終的に得になります。
契約更新月に乗り換えた場合
契約更新月に乗り換えた場合、乗り換えてからの月額料金の差額分が、支払総額の差として表れます。
しかし、違約金を払ってでもすぐに乗り換えた場合と比べると、乗り換えない場合との総支払額の差は小さくなります。
実際の月額料金をもとにした実例
私が実際にdocomoに支払っていた月額料金と、現在契約中のOCNモバイルONEの月額料金をもとに、上のグラフを具体的な数値を交えて解説します。
大手キャリアへの月額料金と格安スマホの月額料金
2社に支払っていた(支払っている)月額基本料金は以下のとおりです:
OCNモバイルONE:1,730円(税込)
なお、docomoはXiパケ・ホーダイライト(3GB/月)、OCNモバイルONEは110MB/日コース(≒3.3GB/月)です。
1ヶ月目(乗り換え月)の支払額
違約金は9,500円です(税込10,260円)。
そのため、契約更新月でない月に解約すると、その月はdocomoの月額基本料金+違約金で17,632円となります。
※OCNモバイルONEの場合、契約初月は月額基本料金が発生しないため、乗り換え月はdocomoの月額料金+違約金となります。
また、端末代金の支払いが残っている場合はその額も追加となりますので気をつけてくださいね。
2ヶ月目以降
2社の月額基本料金の差は約5,600円ですので、1ヶ月ごとに5,600円差が縮まります。
その結果、3ヶ月後には大手キャリア継続の総支払い額を下回り、以降トクとなります。
この月以降、乗り換えない場合と乗り換えた場合の差は広がる一方となります。
1年後のお互いの総支払額はdocomo(大手キャリア継続)が約88,500円、OCNモバイルONE(格安スマホ)が約36,700円となり、5万円以上の差が開くことがわかります。
2年目以降
2年目以降になると、格安スマホの年間料金から違約金の分がなくなるため、より年間の差は広がります。
約5,600円*12ヶ月=67,200円の差が毎年つくため、2年目の途中で10万、4年目の途中で20万の差がつくことになります。
この差は大きいですね。
すぐに乗り換えるより待ったほうが得をするパターン
場合によっては、契約更新月まで待ったほうが得という場合もあります。
下のグラフを見てみてください:
上のグラフのように、あと少し待てば契約更新月の場合、契約更新月になってから乗り換えたほうが将来的な総支払額が下回ることを示しています。
具体的には、乗り換える前と後の月額料金の差額次第となりますが、月5,000円安くなる場合、契約更新月が来月か再来月なら待ったほうが得です。
今すぐ乗り換えた方が得かどうかは計算できる
今すぐ乗り換えたほうがトクか、契約更新月まで待ったほうがトクかは、計算で出すこともできます。
電卓を使えば1分もかからないので、是非お試しください。
- (違約金)÷{(現在の月額基本料金)-(乗り換え後の月額基本料金)} を求める。
- 1.で求めた値の小数点以下を切り捨てる
例)上の私の実例の場合…
10,260円 ÷ (7,372円 - 1,730円) ≒ 1.81
通信容量 (月あたり) |
月額料金 (税抜) |
---|---|
3GB(110MB/日) | 1,600円 |
5GB(170MB/日) | 2,080円 |
6GB | 2,150円 |
10GB | 3,000円 |
20GB | 4,850円 |
30GB | 6,750円 |
例) 1.81→1
→もし1の場合、契約更新月が1ヶ月後以内(=来月が契約更新月)なら待ったほうがトクで、契約更新月が2ヶ月後以降なら今すぐ乗り換えたほうがトクとなります。
1.81の場合、違約金が、月額料金の1.81ヶ月分ということになります。
計算式について
※MNP転出手数料や端末の残金は、今すぐ乗り換えるにしろ契約更新月に乗り換えるにしろ発生する額です。
そのため、乗り換えるタイミングの判断材料にはならないため、計算には入れません。
各社の乗り換え諸費用
違約金(契約解除料)は契約キャリアによって異なります。
詳しくは↓の関連リンクよりご確認ください:
まとめ
現在主流となっている違約金は9,500円です(2年契約の大半の違約金)。
この額と、格安スマホに乗り換えることで安くなるであろう月額料金分(約5,000円前後)を考えると、再来月までに契約更新月を控えている場合を除いて、概ねすぐ乗り換えたほうがトクとなります。
あなた自身が具体的に損かトクかは、上の数式で是非計算してみて確かめてみてください。
心理的な損得勘定で結論づけないほうがイイ
人間ですから、「違約金を払わずに解約したほうが理想的だし、なんか得した気分」と心理的に錯覚してしまいそうになります。
しかし、実際のところは違約金を払ってでもすぐ乗り換えたほうが得という場合が多いことがお分かりいただけたかと思います。
現状の月額料金、契約更新月までの期間を確認すればすぐに乗り換えるべきかは分かりますので、ぜひ試しに計算してみてください(スマホ内蔵の電卓で出せます)。
※もちろん、経済的に損してでも心理的にいい思いをしたければ、契約更新月まで待つ手を選んでいただいて構いません。
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