※↑カスタマーズセンターとのやりとり(イメージ)
MNP番号を取得するために電話すると、電話担当者に
「ちょっと待ってください、今このようなサービスを行ってまして…」
というような、いわゆる「引き止め工作」を受けることがあると思います。
あなたは、このような押しが苦手で、電話するの嫌だなぁと思っていませんか?
しかし、この手の引き止めは、相手の心理を利用して簡単に遮ることができます。
この記事では、私がオススメする「解約引き止め対策法」を紹介しますので、ぜひお役立てください。
よくある引き止め口実集
引き止め対策の前に、電話担当者がどのような引き止めの口実を繰り出すかをおさらいしたいと思います。
安くできる方法(サービス)がある
「MNP転出とのことですが…解約の理由を教えていただけますでしょうか?」
なんていう疑問に「月額料金が高いから」と答えたら提案されるかもしれないパターンです。
じゃあ最初から安くしてほしいですよね。^^;
もちろん、オファーの内容があなたの希望にかなうものであれば、乗っかるのもアリだと思います。
ただ、格安SIMへ乗り換えたほうが恒久的に月額料金が安くなるなどメリットが大きいので、乗り換えることをオススメします。
貯まったポイントが失われる
docomoの場合なら「ドコモポイント」などがこれに該当します。
もし今までにドコモポイントを利用したことがある場合、MNP転出前に使えるのであれば使い切ることをおススメします。
解約手数料が発生する
解約手数料をいろいろな言葉に置き換えていかにも高額な手数料が発生すると主張するパターンもたまにあるかと思います。
基本的に発生する手数料はMNP転出手数料と違約金(契約解除料)の2点、もしスマートフォンを分割で支払っている場合は端末の支払残額の計3点です。
どうすれば引き止めをかいくぐれるか?
Step1:時間がないことをアピールする
(早くMNP転出作業を済ませてください)という意図を暗に伝えるセリフです。
もちろん現実で急いでなくてもこの言葉を伝えればOKです。
急いでいる相手に長々と話をするノーテンキな人間ですか?
「自分がされて嫌なことを人にするべきではない」というのは、人間社会における基本中の基本です。
相手が「時間がない(=急いでいる)」と言っているのに話を続けたりする人は、人としてコミュニケーション能力が低いですよね。
当然電話担当者も1人の人間なので(笑)、「時間がない!」と言われれば、普通は「仕方ないか…」となるはずで、いそいそとMNP転出に向けて作業をするはずです。
複数回言ってみる
とはいえ、相手も一応プロです。その程度で諦めるかと話を続ける場合もあります。
おそらく引き止めに成功したら報酬とかあるでしょうからね(もしくはある程度引き止めなかったらギャラを減らされたりクビになったりするのしょうか……?)。
1回で効けば楽ですが、それでも話す人もいるかもしれません。
ひとまず2回くらい言ってみましょう。それでも全く効果がない場合は次のステップへ進みます。
Step2:相手の名前を聞いてみる
おそらく最初電話に出た時点で、担当者は名字くらいは名乗っていると思いますが、尋ねてみましょう。
別に「あなた」でなくても、丁寧語でなくても構いません。表題はあくまで例文です。
名を聞かれたらおそらく名字を名乗るかと思いますが、その場合「フルネームでお願いします」と尋ねて答えてもらった上で次の言葉を足してみてください。
※もしフルネームで答えることを拒否されたらそれ以上聞く必要はないです。名字だけでも問題ありません。
「名前を知られる」ことの効果
さて、名前をフルネームで聞いた挙げ句名前を発音して、時間がないと言っただけです。
こんなので効果あるの?と思うかもしれません。
しかし、名前をフルネームで聞かれた側は、自身の名前を完全に公開したことで「何か悪用されるかもしれない…?」という思いを持ってしまいます。
なぜかというと、「フルネームで名乗る」だけでも「自分のプライバシーが公に晒された」という感覚を持つくらい、昨今の人々は個人情報を表に出さない感覚を身に着けてしまったからです。
そういう人ほどフルネームで聞かれた時に答えないか、フルネームを答える意味を問うだろうと思います。
私はこの感覚を、個人情報保護の意識が行き届きすぎたことによる弊害と思っています(この感覚が、決して悪いというわけではないです)。
(ネットに晒される…?)
やってもないような話を添えて晒されたら、たとえそれがフェイクニュースだろうと面白がって噛み付いたりする人がいる時代です。
本当に晒されたら訴えればいい…って話ですが、訴えたところでフェイクニュースは世に広まり続けます(怖いですね)。
「このまま引き止めを続けることのメリット」よりも「引き止めを続けることのデメリットのほうが強い」と感じた担当者は、さっさと手続きをしてくれるでしょう。
あくまで名前を聞いただけ
「そんなひどいことをやらないといけないのか」という風に感じるかもしれませんが、ご安心ください。
くどいですが、あくまで名前を聞いただけでしかないので、なにも問題ありません。
「早くしてください」という要求に担当者が応えた……それだけの話です。喋った言葉以外のことまで深追いする必要なんてありません。
手続きを完了したら、担当者の名前なんて忘れて次の手続きに移りましょう。
…と言いたいところですが、これでも無駄だったら(ないと思いますが…)次の手を打つしかないでしょう。
Step3:第三者の力を借りてみる
実際「消費生活センター」に掛け合ったところでどう助太刀してくれるかはわからないですが、これが最終手段だと思います。
…ですが、正直Step1あたりでどうにかなると思います。
私は格安SIMとは別件である契約の解約手続きを電話でしたことがありますが、時間がないのでと言うスキすらなく淡々と解約の作業を行ってくれたことがあります。拍子抜けでした…。
ということで、Step2にすらいくことはないと思うのですが、もしStep3まで進んだらコメント欄にキャリア名と言ったときの反応を是非ご報告ください(笑)。
注意点
相手はほぼ必ず会話音声を録音している
下手に怒鳴ったり脅したりするような言動を行うと、最悪刑事事件に発展する可能性があるので注意です。
電話対応は必ず録音していますし、最初にその旨を言うと思います(「今後の参考のため」という大義名分で)。
状況証拠バッチリなので、警察案件になると確実に負けるでしょう。
「あっ、自分も録音してますので」と便乗する
最近ではスマートフォンでも簡単に会話を録音できるようになりましたので、録音する気はなくても「内容を忘れないようにするため私も録音してます」と言うと、グレーゾーンな手を使った引き止めをしてくる可能性は下がります。
私自身は体験したことないのですが、あたかも「今のあなたの契約状況だとMNP転出ができない」と言わんばかりのことを話す人もいるようです(一番ありうるのは、電話をかけた人と契約者名義が違う)。
開口一番それを言われた場合ハッタリをかまされている可能性は高いですが、中には本当に無理なこともあるかもしれません。
その時はしっかりと理由を聞いて対策を打ちましょう。
NGワード
よくありがち(?)なのが、「知り合いに暴力団・ヤクザがいる」などという常套句を使うことです。
これは「自分を怒らせたら痛い目にあうよ」という「脅迫」に該当します。
MNP転出くらいでこのような言葉を使う人はいないと思いますが……
「お客様根性」を出しすぎてついついアツくなって言ってしまった…とならないよう気をつけましょう…
脅迫と扱われないラインは「消費生活センター」?
せいぜい「あまりにひどいので消費生活センターに報告しますよ」くらいがギリギリのラインだと思います。
とはいえ、これもStep2(フルネームを聞く)を行った上で、それでも引き止めをしてくる熱心な作業員にだけ使うべきと思います。
冒頭でいきなり「消費者センターに言いますよ」も、ちょっとどうかな…と思います。
私のMNP転出の想い出
My Docomoという有能コンテンツ
私はdocomoでのMNP転出だったため、My Docomoを利用してWEB上でMNP予約番号を取得しました。
auとSoftBankもWEBでMNP予約番号を取得する方法はありますがあいにくガラケー(フィーチャーフォン)のみ対応となっています。
引き止めは音声から文字へ
ただ、WEB上でも「もういいよ」と思うくらい引き止めのためのページが出るんですよね。
そこまで言うなら基本料金を安くしてくれよと思うのですが…
docomoの解約時に通るページの画面。
「引き止め(交渉事)が苦手」な方へのメッセージ
私自身、昔は引き止めのような「相手に懇願されることに対する対応」が苦手でした。
相手は言葉巧みに「この交渉が上手くいかなかったら明日から生きていけないんですー」と言わんばかりの名演技をする人もいますからね。
そんな私自身を省みて、一言メッセージを残したいと思います。
「嫌なヤツと思われたくない」と過度に思っていませんか?
相手からの引き止めを断ることに対して「相手に嫌われる」とか「自分はイヤなヤツだ」と強く感じたりしていませんか?
正直言ってそれが電話担当者の思惑でもあって、そう思わせられたら相手はチャンスだと思ってつけ込んできます。
おそらく電話担当者と今後どこかでめぐりあう可能性なんて、宝くじで高額賞金が当選する確率くらいでしょう。
その高額賞金が当選する確率でめぐり合ったとして、お互い気づかないでしょうね…
よほど印象的な言動をしない限り、相手の記憶には残らない
嫌われたら…と思ったところで、相手は1日に何人も同じような電話対応をして、同じように引き止め交渉を行っています。
あなた以外にもたくさんの人に電話対応をしているので、「よほどのこと」をしない限り嫌われるどころか印象にも残らないでしょう。
むしろ引き止めに応じてMNP転出をキャンセルしたら記憶に残られるかもしれませんが(笑)
嫌われる勇気
仮に嫌われたからといって、だから何?って話です。
コチラ側としては「MNP転出のための番号を聞く」のが目的であって、「相手に好かれること」が目的ではありません。
さっさと目的を達成したらそれで電話担当との関係はおしまいです。
まとめ
- とりあえず急いでいることをアピールしよう
- 名前を聞いてみよう(フルネームを)
- それでもダメなら消費生活センター相談への通告すると宣言しよう
- 相手の「録音している」宣言に対し、「Me Too」と返す掠め手もアリ(録音してなくても言おう)
さいごに
MNP番号の有効期限は15日ですが、基本的に格安SIM会社に乗り換える際は10~12日以上期限が残っていることを求められます。
なので、MNP予約番号の取得は「このあとすぐ契約する!」というタイミングで行うことをオススメします。
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